イギリスのセンター試験? イギリス人が受けるA-Levelとは?

イギリスの大学に留学したい人が一番気になるのはやはりどうやって大学に入学するかですよね。 そこで今回はイギリスの高校生が大学進学のために受けるA-Levelという試験についてお話していきたいと思います。

そもそもA-Levelって何?

日本では馴染みの無いA-Levelですがイギリスでは毎年30万人以上の生徒が受けるとても一般的な、イギリス版センター試験とも言える試験です。

試験の結果はA* 〜Eでグレード分けされ、一番上のグレードのA*は90%以上のスコアが必要になりとてもハイレベルなものになっています。(参考までにイギリスのケンブリッジ大学では2教科でA*、もう1教科でAなどとても厳しいものになっています)

A-LevelではGCSEで履修した科目の中から3〜4科目を選び、2年間に渡ってその科目のみに焦点を絞って勉強していきます。(GCSEについてはこちらで説明しているのでどうぞ!)

A-Levelのレベルに関しては履修する科目が3〜4ということもあり狭く深くなカリキュラムになっており、多くの科目で日本の大学相当のレベルを勉強します。また取っている科目によっては一週間のうちにフリーのコマができる生徒もいますがそのフリータイム前提での勉強量になっておりレベル相当の勉強量が必要とされています。

履修できる科目としてはGCSEで理趣できるものと大きく変わらないので先程のリンクからどうぞ!

実際の試験

A-Levelの実際の試験はGCSEと同じく5〜6月にかけて行われ、各試験でこちらも各教科ごとに2つ試験があり、多くの試験が1時間を有に超えるものとなっています。

この試験の結果は日本のセンター試験と同様、もしくはそれ以上に大学進学に影響し、面接などがない学校ではこのA-Levelで決まると言っても過言ではなくとても重要な試験になっています。先程も触れたようにイギリスのトップ大学(オックスフォードやケンブリッジなど)では最低でも1教科でA*が必要になり、それ以外の教科でもA(80%以上)が必要などたった1つの試験でも一定の成績が取れなければその時点で大学志願することすらできなくなります。(正確にはできますが合格できる確率はゼロに近いです)

日本のセンター試験との違い

ここまでいろいろな基本的な情報を共有してきましたがここからは日本のセンター試験との違いについてお話していこうと思います。

まず1つ目に受験科目の数が大きく違います。日本のセンター試験では6科目を受験するのに対して、A-Levelでは3〜4科目のみ受験します。受験科目が少なくなることで楽になる部分も多いですがそれだけ1教科に大きく比重が乗るのでどれだけ点を取れるかよりもどれだけ点を落とさないかが重要になってきます。

2つ目に採点方法が異なります。センター試験ではマークシート方式が採用されており採点の多くがコンピューターによって行われていますが、A-Levelではほぼ全て記述式が採用されているので試験官がすべてのテストを採点します。なので採点内容に納得がいかない場合は再採点を申し込むことも可能でそれによって繰り上げ合格になるケースも存在します。

最後に**評定方法**が異なります。センター試験では得点のパーセンテージによって評定がなされるかと思いますがA-Levelでは先程も触れたようにA*~Eで評定され、大学(学部)ごとに異なるグレードが要求されそのグレードに達しない場合センター試験のように足切りになります。

まとめ

ここまでイギリスで最も一般的な大学受験の試験であるA-Levelについてお話してきましたがいかがでしたでしょうか。 この情報がイギリスの大学進学を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。 今後イギリスの大学への進学方法についての記事も予定してますのでお楽しみに!